『住まい論’10』#4 和風の住まいとは

日本の建築様式、という話題を振られると即座に「団地!」としか出てこないのは本当にどうなのかと思うのですが、とりあえず日本の建築様式のルーツとなるのは主に寝殿造(平安時代)と書院造(江戸時代って説明してたけど、銀閣寺って書院造ですよね? 室町時代だけど当時は特殊な建築様式だったってことなんだろうか)、ということになるのかな、書院造ってのは本当に私たちが想像するような和風建築に近くて。

寝殿造は多分あれですね、外観的にはお寺をイメージするとそんなに遠くないんじゃなかろうか、基本的には御簾や丁子、あとあの茣蓙みたいなのなんでしたっけ…、まあ動かせるもので部屋の中を仕切っていて祝い事の時などには全て取っ払ってかなり広い空間にすることが出来るよ、というのがそのコンセプト。

と考えると障子なんかを取っ払って広い空間を作ることが可能だった和風建築なんかは多少はその痕跡が残っていると言えるのかなぁ、正直なところ、細かい違いはわかりません。

 

ところで前半の寝殿造は現存しないので展示物として再現したものが紹介されていて、後半の書院造も正式なものが残っていないのかかなりアレンジされた建物だったためなのか、床の間は本来、柱は本来、格子は「本来3本で」などとほぼ訂正しっ放しだったんですがある程度古い建築物は残ってても個人の住居となると話が違ってくるものなんでしょうか。

それとも日本人がアレンジ精神に満ち溢れてるからなんだろうか、よくわからない。

(次の回の中国と韓国の建築様式の話だと、中国の建物は今も住み続けてますし、韓国の場合はきちんと保存されてました、ううん、なんでだろう。)

極めて個人的に、広い場所があっても床の間を設置しても細々と物を置きたがりどんどん改造してしまう精神は案外古来から連綿と続いてきたという気がしているんですがw