『探検バクモン』大阪万博にタイムトリップ! 完結編

そもそもこの“太陽の塔”はどのように発注されたのですか? と太田さんが話を振ったのは前回だったっけ? 「発注されてません」「岡本太郎は建物がすでにあって、その内部の展示に関して依頼されました」ということを甥の美術館長さんが言っているのですが、なんでそれ告げてる時点で大笑いしてるんでしょうね、うん、一体。

ていうかその建物作ったのが丹下健三だったのでさらに別の記憶で笑っちゃったんですが、あれだよな、新都庁の設計のコンペで磯崎新(多分、当代一変な建築家)と競り勝った人だよなやっぱり、なんか記憶が残ってたんだよなー。

正直申し上げて、もともとこの大阪万博そのもののトータルコンセプトだった未来の世界という題材に対して忠実に設計しただけの建築家になんの恨みがあるんでしょうか一体。

太陽の塔ってなんであんな変わった形してるんだろう、なんであんなに大きいんだろう、と薄っすら疑問に思わないでもなかったんですが、そもそも「未来」をぶち破るために「原始」の太陽だったって、本当に酷いなww

 

この太陽の塔は結局何度かの紆余曲折を経て(確か最初から残すって予定だったわけではなかったんですよね)、大阪万博のパビリオンの中で唯一残されたものだったそうなんですが、内部の「生命の樹」もバクテリアから初めて猿人類が出てきたら終了って、未来どこ行ったんだよ本当ww としか言い様がないんですが。

そのあとで改めて話し合いしてみると、昔の子どもは「未来」をイメージして建物とか、リニアモーターカーとか巨大な人工物を描いたけど、今の子は自然と、そういや、カプセルみたいな小さな乗り物描くんだよね(省力で、それぞれの意思が優先されるんだな)。

ある意味で岡本太郎の作ったものは、本当の「未来」だったんでしょうか、すざましいな。