「車掌だけが知っている JRの秘密」斎藤典雄

中央線を東京から高尾までを2時間延々と往復し続け、国労(国鉄時代の労働組合ですね、正直前読んだ本では大概暴れてたけど、東労がそれよりマシかっていうと…変わらないと思う、国鉄時代はわりと環境が陰惨だったけど、JRになると比較的周囲が明るい中で一部だけ陰湿なのでイメージ的には東労のが悪いくらいかも、どこに属してるかどうかは最終的にあんまり関係ないよね)に意地で属し続け。

階級は最低なので給料は低く、奥さんは看護師で出世していくので家事担当。

という人の、うーん、まあエッセイ集ですね、もともと武蔵境の社宅に住んでいて、マンションを買うとなったら八王子のJR系の(なんか土地整備であったねそういうの)を繰り上げ当選して、ということなので、いろんな意味で中央線から離れたことがないww

そのわりには西荻窪より吉祥寺が23区外なので田舎だと長年思ってたりとか、え、なんでそんな勘違いしたの、というようなこともあったようです、純正培養だなぁぁ。

 

まあこれ、電車でいくら往復してても土地自体がわかるもんでもないって話なんだろうね。

変わりに車内から見える看板に関しては非常にすらすらっと出てきたり、車掌さん同士の挨拶代わりに気温表示の広告が出てくるとか、視野の狭さが逆にちょっと面白い。

国労関係の差別に関しては、これはわざと冒頭と終わりの辺りは避けたのかな? 真ん中のほうに集中していたのですが、まあ酷いっていうか、もはやちょっとニュアンスとか目的とかわからなかったなぁ、というのが正直なところ。

実際、東労がそこまでヒステリックになる理由がよくわからない…今強い側だよね?

どっちかというとこの著者さんの書いてることが完全に嘘ってほうがよっぽど納得行くくらいですが、さすがにそんなわけもないんだろうね、どこでもいろいろあるもんだなぁ。