『美の壺』選・東京駅

今まで何本も東京駅特集の雑誌やら番組やら見てたので、さすがに新しいこともないかな、と思っていたんですがさすがNHK! 初っ端から「新丸の内ビルディング7階テラス、正面から」「丸の内ビルディング5階テラス、斜めから」「JPタワー6階屋上、来春オープン、横から」という情報が立て続けに流されたので結構色めき立ちましたww

JPタワーも確か建て替えがどうのって揉めてたんですよね、結局計画どうなったかな?

 

関東大震災は耐えたものの東京大空襲にて被災し、ドーム型から八角形、3階だったものが2階建てへと変更され、というのはよく聞いていたんですが、ドームが南北にあるのってちょっと重苦しいんじゃないのかと作るまでは考えてらしたんですね、初めて聞いた。

でも出来上がってみると実に堂々としていて、さすが辰野金吾だそうでw

全長335mが南北ドームの乗降分離型、真ん中は貴賓室でもと皇族専用の入り口、今もなのかな? ちょっとその辺よくわからないんですが、あと、四角い各塔の下は貨物用スペースだったんですね、現在は東京駅は旅客でぱんぱんだけどかつては結構貨物も盛んだったんですよね、今から考えるとちょっと不思議だよなぁ。

技術面で見るべきところは「覆輪目地」という膨らんだ目地、て、あれは綺麗なだけで強度にはあんまり関係しないんでしょうか、あ、でも汚れは溜まりにくいか!

それと石のように見える部分は花崗岩と擬石というものが使われていて、擬石ってのはセメントに細かい石をたくさん入れてセメントを堅め、固まって来たら表面のセメント分を削ぎ落とす、という手順で作られるみたいです。て、時計の下のリボンみたいな部分は銅板を叩いて作ったのかー?! すごいびっくりしました、延々と叩いて作るんだ…。

スレート石は東日本大震災で一旦流れたものもあったんですね、これもすごい歴史だ。