『週刊 ダイヤモンド』2012年9月8日号「堕ちた金融 証券・銀行の大罪」

銀行関係は多少の知識はあるつもりなんですが(微々たるものですが、こういう一般向けの雑誌読む程度ならまあ)、証券会社となるとどうも疎いところがあるので正直読んでいてもなかなかピンと来るものがなかったのですが。

国内で野村證券が圧倒的、2位の大和証券をも引き離している、ものの海外勢の前ではまだまだ存在感を示すところまで行っておらず、なんとか進出したけれどヨーロッパ危機(リーマン・ショックののちに打って出たそうですよ、読み甘くないか;)の前に瀕死の状態に陥り、銀行系の証券会社が虎視眈々とその地位を狙うものの、銀行のヒエラルキーの中で証券部門がそもそも信用されていないという状態の中で特需にはなってもその後の継続はちょっと難しいのではないかという指摘があり。

わりとずっと、現在進行形野村證券を中心にしたインサイダー問題ということが話題になっていたんですが、この苦しい状況とあながち無関係でもないのかなー、という気はしないでもないですね。

ルールって確かに最初に破った時点では利益出るけど、「他社も揃ってルール破ってるから自分のところだけ止められない」という状況に陥ったら外部からの介入で裁かれちゃったほうがさすがに楽なんじゃないかと思うんですけどね、どうも当事者にその意識がないっぽいのはちょっと怖いよなぁ、監視役も結局証券マンのOBなのね、うーん。

 

他にグローバル人材を育てる大学(全体的に皆で一つのカリキュラムを組んで一斉にこなす、という方向になっててちょっと笑いましたが、確かにそれが無難だよね)、物流ロジティクスについて、三陸地方の復活に関して、などの記事がちょっと印象的でした、あー、専用バス計画って8割が一般道なのか、それはちょっと危ういですね…。