『社会と銀行’10』#13 地域金融の役割と中小企業金融

確かアダム・スミスだったかな? 彼の本は『国富論』を半分くらいしか読んでないので多分そこだと思うんですが、銀行は国営で作るよりは私設で作ったほうが上手くいくよ、ということを語ってイングランド銀行のこと絶賛してたんですよね、ああ、アダム・スミスだ、スコットランドを愛してはいるが中央銀行はイングランド銀行一筋! みたいな感じでした、正直ミーハー心を感じました、擬人化したら喜ぶきっと(余計なこと言わない)。

実際、そういう傾向はある気がします、というか多分、公と私が常にある程度の割合で混ざっているのが銀行業としてあるべき姿なんじゃないかなぁ、と。

社会公共的な意味で銀行って確実に必要なんですよね(公的部分)、でも、銀行そのものが身を守れないような放漫経営をされるときちんと機能してくれない、経営が健全でないとならないんですよね(私的部分)。

でも実際のところ、銀行ってすぐ保身や物理的な保障に走るんだよな…。

企業活動にとっては短期資金源は不可欠なのに、必要とされる時に身を守る。まあそれ自体も仕方ないんですけどね、守られすぎると危険度高い融資するし、うーん。

 

と、いう観点で要するに大銀行は中小企業のことを放り出すので中小企業向けの金融機関を作り短期資金源としよう、というのがこの回、前提長いんだけど、大銀行がこの役をやってればいらないんだ別に(規模関係なくどこに対しても貸せます貸さないだけで)。

その規模や職種によって共同組織信用組合、信用金庫/信用組合/労働金庫/農業共同組合などに別れているんですが、この職種別、というのは「リレーションシップバンキング」という企業活動に対し、金融機関が助言を出来る環境を作る、という理念で作られたようです、農協なんかが結構有名でした、これも問題はあるものの、やっぱり有効だったと思います。