『社会と銀行’10』#15 グローバル競争時代の銀行

この回を見ていて一番面白い、というか印象に残ったのがアジアの国(東アジアに限らず、東南アジアも目立ちますね)がほとんど全て非常に高い貯蓄傾向を示していて、これは例えば南米の国などとは全く違う、ということが言われていたのですが、正直一体どこに原因があるんだろうw 民族的な特徴とか、あんまり曖昧なこと言うのはよろしくないとは思うんですが、見事に40%後半から50%越えって、同じ傾向なのは事実だなww

で、このアジアの投資はどこに向かうかというとアメリカにヨーロッパ、ヨーロッパの投資はヨーロッパに向かうのですがアジアはアジア内部には投資に向かわない上、アジアから欧米への投資は「長期安定型投資」で、欧米からアジアは短期型の投機性の高い不安定な投資なので、前にあったアジア通貨危機は結局それが原因ですね、と言われていたんですが、その時も今も結局構造そのものは変わってないのか…。

うーん、これ、日本も含めてこういう傾向があるんだとすると、なんかの思い込みの結果という気もしないでもないかなぁ。アジア内の投資がアジア内に向かわないのは政治的な理由や思想的なものもあると思うんですけどね。

 

んーと、後半は制度そのものの話かな、そもそも語られていたのがポートフォリオ投資(債権や株式)の傾向というものだったんですが。

信用リスクに市場リスク、流動性リスクにオペレーショナル・リスク(これはシステム上の運用のタイムラグみたいな面のリスクですかね、国境越えると確かに手続きでいろいろ時間掛かりそう)などはまあ国際化しても今までと大きくは変わらないかな?

地域ファンドというのは、日本企業を支援するために日本の銀行がよく海外に出て行くって話か。個人的にはやっぱりアジア内投資増やすのが効率的な気がしますがw