『現代日本の政治’11』#1 日本政治を見る視点

まず民主党の政権交代の話(鳩山民主党政権ですね、麻生自民党政権を破った時の)をちまっとして、大勝したけどかなり短期政権で終わったよね、という話から、イギリスでは選挙に金が掛からない、アメリカでは選挙に金が掛かる、ただそれと政治への信頼度は必ずしも連携はせず、政治資金規正が厳しいアメリカの州と緩い州での汚職の頻度というのは実は違うわけでもなく、という話がつらつらと述べられるわけですが。

(でもこういうのって汚職の後追いで規制が決まるような気が…なんか順序違う。)

要するになにを話したかったのかというと、世の中にあるイメージと実際の実情ってのはどう違うのかな、ということだったらしく。

 

例がわかりやすかったと思います、スウェーデンはスウェーデンだから福祉が盛ん(相互扶助精神がある)、アメリカはアメリカだから福祉制度がいまいち(自立精神旺盛)、日本は日本だから福祉制度が発達せず(相互扶助精神があって公の必要が薄かった)、というのはそれぞれなんとなく納得できるものの、確かに並べるとなんか釈然しないっていうかここから話が発展せず、間違いかどうかが検証出来ないため、常に正しいとされてしまうということが述べられておりまして。

続いて語られたのが「福祉重視の政権が長いかどうか」の観点、これはまあまあの精度で一般性がある理屈のようです。んで、そういう弱者重視の政党が政権を握ることと国民性が結びつくってことはあるかな、と考えたんですが、それもよっぽどじゃないとなさそうだよなぁ、普通は経済事情なんかがまず先に来て、福祉政策はその次だよね。

道徳的に正しいかという観点が世に一般的ではあって、否定はしないものの、まず見て、それから飛べ、ということを繰り返しておられました、そういう授業みたいですね。