「日本の蒸気動車(上」RM LIBRARY-103、湯口徹

日本の蒸気動車 上 (RM LIBRARY 103)

日本の蒸気動車 上 (RM LIBRARY 103)

 

 

基本的に電気鉄道時代からがメインの人間でして、そもそも何故この本を読んだかというと東京馬車鉄道(東京市電って書かれてた気がするけど、まあ東京市に売り込んだんだろうね)に売り込みが行われてたよ、という説明があったからなんですが、東京馬車鉄道の動力切替時期にかなり長い間、いろんな方式で揉めてたってのは読んだことがあります、揉めすぎて京都や名古屋、近隣だと今の京急電鉄の前身時代にも追い越されたっていう。

(東京馬車鉄道自体は日本で最初の私鉄なので、そこから考えると本当に長いw)

その時点で検討されていたのが蒸気動車のセルポレー式、高性能で機能的だったものの、大雑把に当時の日本人の技術レベルでは扱えなかった、と読みましたが正しかったでしょうか。

どうにもならなかったものの1台引き取らされて、のちに瀬戸内鉄道辺りに転属されたんじゃないかな、と推測されてましたが、まあそういうことあってもおかしくない時代だわ。

で、ガンツ式、深川式、工藤式、とまでてんてんてん、と話が進みまして、運転台がすぽっと車両から抜けるタイプが作られまして、この免許が川崎に転用されたものの微妙にその辺がぼかされてるとか、そもそもイギリスからほぼ技術転用とか、まあそんな時代です。

 

そもそも私、気動車(今はディーゼルですね)に蒸気駆動のものがあるということは認識はしていたものの、SLのこと指すのかなあ? とか薄ぼんやり思っていた体たらくなんですが、なんだろう要するに客車部分と動力が一体になったもののことなんでしょうか。

平地を走るんだと確かにそこまで力が必要ではない、のかな、とか今もちょっと曖昧。

基本的には繊細で高出力だったものが、扱いやすくてシンプルな方向に「進化」していったと読んだのは多分こっちは間違ってない、小さな地方私鉄がほぼその使用者ではあるようです、近江鉄道がガンツ式使ってたのがちょっとすごいってのはなんとなくわかったw