『現代日本の政治’11』#6 議会の役割

とりあえず結論としては「イギリスの議会」の制度は成熟しているなぁ、というのが結論ではあるのですが、どちらかというと成熟した国じゃないとまともに機能しないのではないか、と考えてしまいまして、政治家がそれぞれ専門家を雇う「アメリカの議会」を考え、それから日本の議会がイギリスとアメリカの折衷のような形、ということを聞いて、正直若干のため息は出ました。

イギリスを美化するつもりはないのですが、少なくとも議員それぞれが議論には耐えられるか、その能力がないのでブレーンに頼る、というのはどちらもそれなりに合理的なような気がしますし、折衷案となると、どちらの悪い面も出てくる可能性が大きそうな気がするんですよね、日本だからとかじゃなくて、まあどんな場合でもね。

 

まず国に国会が存在し、それが国権の最高機関である、という構造はアメリカ、日本、イギリスも全て同じ。イギリスでは議会に権限が強く、話し合いにて決めることが多く(まあ決まらないことも多いけどね)。アメリカでは議員はそれぞれ法案を述べる存在であり、準備などは水面下で行われる、という側面が強いようです。

ん、あれ? 講義のメモの中に「行政国家化」ってあるんですが、これどういう文脈で出てきたんだっけ、国家が社会保障制度に重きを置き、国民生活に干渉する、という意味合いらしいんですが、そうなるとどうしても揉めるという意味になるのかな。

それと日本の政策担当秘書制度(1993年)がアメリカ型で、党首討論(1999年)の決定がイギリスに近い形、ということになるようですね。どちらかというとこの制度はそれ自体が政治家や、それを支える側を育てるシステム、というふうに捉えたいんですが、実際の仕組みはどうなったんだろうなぁ、なんか日本だとその場凌ぎになりそうだよね…。