『プロフェッショナル・仕事の流儀』医師・国際NGO代表・川原尚行

表題は“アフリカの大地、志で駆ける”、で、わりと早い段階から繰り返し川原さんが呟いていたのが「最初は助けてやるって気持ちがあった」ということなんですよね、んー、正直なところ、軽い気持ちでのボランティア参加、ちょっと褒められたい、という気持ち自体が悪い、という話ではなくて、ただ、方針決める人がその感覚だとどうしても現地の事情とはそぐわないことも出てくるんじゃないかなー、とまとめてみたい気がします。

まー、ただ、この人がいわゆる痛い目に遭ったってのが日本から持ち込んだ薬が現地の認可が出ておらず、全て焼かなくてはならなかった、ということで、あれだよね、国によって認可されてる薬が違うなんてことは私なんかでも聞き知っているので関係の人が知らないわけがなく、地味に洒落にならない話ではあるんですよね、その国に独自の基準があるってことを認識していなかったというか。薬を焼いただけじゃないというか。

けど、その段階で痛い目にあったことがこの人のあとの方針を決めたんだとしたら、それはけして高い代償でもなかったんじゃないかなぁ、とも思います。

 

番組の中で心臓の病気を見付けられた少女が病院に運び込まれていたんですが、正直なところあれはいわゆる難病の類で、牧畜で暮らしてる人らが費用負担出来ないのも無理がないことなんですよね、そこにボランティア(じゃないけど、実費だけ負担して貰ってる)の医者がたまたま見付けたってのは、結構な確率の奇跡でもありますよね。

ありがとうございます、とお医者さんが感謝してたのも、なんとなくわかる。

その地域にもいろいろな政治事情があって、難民の存在は認めないとか、立ち入り禁止にしたのにその事情も告げないとか、私が見ていてもわからない内容があったんですが、川原さんはそんなことは気にしないんだよね、出来ることをするだけなんだよなぁ。