「都電系統案内-ありし日の全41系統」RM LIBRARY-22、諸河久

都電系統案内―ありし日の全41系統 (RM library (22))

都電系統案内―ありし日の全41系統 (RM library (22))

 

 2001年の刊行なんですが「RM LIBRARY」はムックに近い性質なのかな?(雑誌と一般書の間くらいの流通期間ってなんとなく捉えてますが) ネット書店でもデータ消えてしまっているんですね、1990年代中旬以降に出た本で結構「都電廃線前の情景」をそのまま掲載した本があったんですが、それに近いんじゃないかな。

(廃線してない前提で路線のことを語っているというか、多分実際当時の文章なのかと。)

都電は26系統だっけ? が実は戦前に廃線になっていて、戦中に志村線が出来ていたので実は41系統が全て揃っていた時代がないんだよね、だとか、街鉄や外濠、東電の名門系統が、とか、ほとんど系統が重複していたとか、当時を知らない人にとってわかりやすい内容ではないかと思いますが、まあそれぞれそんなに記述が長いわけでもないしね。

停留場なんかはほとんど地下鉄に駅名として残っていたりするので、わりとわかりやすいんじゃないかと思います。地名として消えてても駅名はそのままだったりするのよね。

で、前からちょっと気になっているんですが、都営三田線(当時は名前違いますが、都営6号線だっけ)が開通する時に戦中に作られた一番新しい都電の線が廃線になっちゃって、という話ってどうして都電側の資料だと載ってないんだろうなぁ。地下鉄の本だとわりと普通に出てきてたので正直ちょっと不思議なんだよね。

 

都電が廃止になったのはまず銀座系統からで、というのは、確か銀座が都電の廃止を後押ししたからということだったと思うのですが、はっきりとそう読んだのは始めてかも。

けどなんだっけ、最近は盛り返してるけど銀座って一時期落ち目だったんだよなぁとか。

やっぱり荒川線残すならもう何系統か残しておいたほうが良かったんだろうな、正直都営地下鉄はともかくメトロ路線は一方向にしか進みにくいからな…乗り継ぎの手段欲しかった。