『ひるブラ』今だけ!東照宮“平成の大修理”~栃木県日光市~

今年2013年はちょうど「20年に1度」という伊勢神宮式年遷宮本殿の建て替えだったっけ、全く同じ建築様式を保存するために古いものがあるうちに“完全に新しくする”というのは面白い考え方だなぁ、と思います)の年なので、わりと最近まで特集していたように記憶しているのですが、その関係なのかちょっと本屋や図書館などでも神社などの本を見掛けたり借り出されたりしてるようにも思いますね。

ここで特集されていたのが日光東照宮の、拝殿と陽明門に関しての修繕、かな?

陽明門を6年掛けて修復するために漆塗りをしていたのですが、布着せという木にまず布を被せて何十回も塗り重ねていくという気の遠くなるような作業をしていたりとか、そもそも前回の修繕の時点で見取り図が残っていて、今回も全く同じように記録に残すらしいんですが、神社ってわりと合理的な考え方してるなぁ、と感じることも多いです。

反面、というか人から見えない部分にまで彫刻が施されていたりとか、漆塗りの手を抜かないなどのところは、まあ現代の合理主義とは別のものなのだとは思うのですが(若干質問の趣旨などにそういう調子が滲んでいることも)、だったらそもそも宗教施設なんて作らなくても全く困らないというか、経済活動には無関係ですしね。

宗教施設を取材に来ておいて観光客の目は楽しませないですよね、的な質問をするのもなんかちょっと違うかなー? という気も。まあ現代人なのでなにを言いたいのかはわかった上で、そもそもそういう考え方してたらこの大きな建物が何百年も残されてたりするような気もしないので、やっぱりちょっと違うかなぁ、とも。

 

徳川家重(9代)の時代から200年振りに現れた壁画などもあったのですが、どうして壊さず外さずに残しておいたんだろうとか、これも不思議だよねぇ。