「関東省電の進駐軍専用車」RM LIBRARY-26、浦原利穂

関東省電の進駐軍専用車 (RM LIBRARY(26))

関東省電の進駐軍専用車 (RM LIBRARY(26))

 

 ええと、そもそも1946年(昭和21年)の1月10日から接収が開始されたという連合国軍専用電車なんですが、まあ、これ以前にも電車の使用はあったんでしょうが(ないと物理的に困るもんね)、いわゆる「白帯」が正式に巻かれた時期ってことかなぁ。

連合国軍、とはありますが、基本的にはアメリカ軍ですよね。

(これは大雑把に日本が分割統治されなかったということに起因するのですが。)

正直「U.S ARMY SECTION」はなんかしらで見たことあるような気がするのですが(写真の可能性も大きいけど、ドラマや映画って可能性もないでもない)、「ALLIED FORCES」は初めて見たなこれ、一般アメリカ人が乗れる車両のことをイエローボールって呼んでるんですがどういうニュアンスなんですかね? 字面見て意味が取れないよなぁ、これ。

この車両に関しては日本人が使用することも出来たようなんですが、本来の利用者が来ると乗換えをさせられるようなことにもなったようです。そもそも利用出来たのも優等車両使用者っぽい上に多分有料で途中で放り出されることありっぽいよね、まあ仕方ないけど。

昭和24年に国鉄になった時点でイエローボール車両は物理的には存在しなくなり2等車両になったものの、白帯はそのままだったようなのですが、どういう意味かしらね?

占領軍使用の白帯と2等の青帯が同時に巻かれた車両もあるのか、うーん。

 

1952年(昭和27年)4月28日に平和条約が締結されて、返還はされて、白帯はさすがにとったんだよね? 車両などはそのままというものが少なくなかったようです。

横須賀線(24両)なんかは当然なんですが、京浜東北線(42両)のほうが多いんだな、とか、山手中央総武青梅、山陽線や城東線、阪和線仙石線などが含まれてるんですが、まあこれは所属って認識したほうがいいのかもね。貨物もあったのかなぁ。