「百貨店が蘇る日」渡辺一雄

もと大丸(東京駅にありますね、関西では強いようで)の外商? かな、まあお客様と直接関わるような部署にいた方で、その後経済小説を書くようになって、で、今はこちらの業界物とかのほうがメインになってるのかな、個人的にはこのほうが向いてると思います。
半フィクション読んでる気分になるというか…フィクションだともう少しって感じるんですよね、なんていうのか、業界人だと小説にはあんまり向いてないのかもしれませんw


で、外商というのは要するに百貨店から出向いて売るよん、という部署のようなんですがこれが百貨店を引っ張っている、とはまあたまに聞くんですが。
ここに全く触れない経済雑誌や本があるよね、とか思い返すとまあまあ、うん。
著者さんは前に読んだ本ではドレッシングと呼ばれる粉飾の名人だと言われていたそうです、実際にそれ行っていたのはご当人ではなかったようなのですが、この本の中でもこれが得意な人こそが持て囃されて地道に働いた人が怒鳴られる構造はマジどうかと思うんだけど、と言われていたんですが、個人的にはそれ以前に「押し売りだろ」という辺りにまず同意したい気がします、そもそも若い人は百貨店で声掛けられるのが嫌ってあるよね。
しかし散々売り場廻って疲れた時にお手伝いしましょうか? とか言われてセンスいいとか娘に褒められる選択して貰ったらまた来るよぉぉ、と思うのは世代関係ないよ!
百貨店から情報発信するんだ、とか言われても笑止、今のお客さんは逆に見る目あって金の使いどころを知っているんだしどっちかというと情報を集める側に廻れんのかい、と言われたらそれもわかるね、1994年の本ですがなんか変わってないな。
年寄り客は駄目金持たない子どもはいらないとか、障害者向けトイレなんか設置しないとか、荷物運ぶの嫌だとか、うーん、そだね、内部知らないけどなんかそう感じるね。