『環境工学’13』#13 安全が確保される社会(1 化学物質の環境リスク評価

とりあえず身の回りの化学物質について語る回だったんですが、すみません、ダイオキシンって最近聞かないなー、と思ってたらPCBって要するにダイオキシンだったのか…(というより正確にはPBCの中で一番毒性が強いのがダイオキシンなんだって)。

PCBがそもそも複数あって、それと構造の似たコプラナーPCBまでが毒性物質。

で、なぜダイオキシンを特に取り上げるのかは、確かに奇形児が生まれる(ベトナム戦争時の枯葉剤で一気に有名になりましたが)という最終的な理由もあるものの、どっちかというと分解されることがほぼなく、かなり広範の事情から生じ、すでに世界に、というより地球上で相当量が使用されたという経緯があるからなんですね。

そりゃそうだよなぁ、これ除草剤として農薬としても使ってたしなぁ、そこまで毒性が強くなくても、ほとんど分解せずに体内に蓄積され続ける、世代を経るたびに濃度が濃くなるともなると、ちょっとまあ、うん、さすがに放置してたら駄目だってのはわかるわ。

 

このPCBは他にはがん細胞の発生の原因になるのではなく促進をするのだとか、で、様々な角度から検証されたのが耐容1日摂取量(TDI)。2009年頃から問題になったため現在はこれをはるかに下回ってるのだとか、単に騒いでたんじゃなかったんだな!

他の化学物質に関してはベンゼンが例に挙げられていたんですが、これは従業員の急性骨髄性白血病が確認されていて発がんリスクがあり、大気中に拡散されるのを防ぐことがとても難しいので、これは暴露量や暴露濃度という数値で決められているようで、要するに大気中の濃度を測定してるってことなんだろうね、その数値がVSI。

これは大気中にあるとどの程度人体に摂取されるのか、という検証が挟まれてたんですが、環境問題って思ったよりいろいろ決めること多いんですね、大変だよなぁ。