『私の嫌いな探偵』#4

とりあえず犯人たちに言いたいことは「お嬢ちゃんにアリバイ用意させて関係が特に露見することもないだろう実行犯が普通に殺せばいいんじゃね?」というところが全てなのですが、それと、わざわざあれだけ大掛かりな密室を作っておきながら殺したことがわかるようなやり方するのはどうかと思うんですけども。

あと、探偵たちにも言いたいんですけどなんで毛を剃ったの?! と聞いて欲しい。

お嬢様が推測してたのも、まあそれもそれでありじゃないかと思うんですけど、やっぱりあれは犯人たちの口から聞きたい。重要かって言ったら全然そんなことはないというか、あそこで毛がどうでも全く話に関係ないんで語るべき、と言うつもりも…なんだったのあのエピソードやっぱり。

 

この話が面白かったかというと、真面目な話、それ可能なんだろうか、というのがすごく正直なところなんですが(古いミステリだと一旦仮説として立てておいて、そりゃありえんよ、と言われるタイプのトリックだよね)、だが、こんだけ大掛かりなことをしておいてそれがなんら偽装工作にもなっておらず、犯人たちが補足してくる偽装が明らかに逆効果にしかなってなかったのは、そこにリアリティないかというとそんなことないんだよねw

というか、ああやってぐるぐると一人相撲してるところはわりとわかるというか、そもそも被害者回りの関係者として判明するかどうかすら怪しい立場で、「そもそもトリックの必要なんてなかった」ということが全体から透けて見えるのはなぁ。

下手すると容疑者リストの中に入るかどうかも微妙なんじゃなかろうか。

犯人の女の子が認めたくなかったのがそこだった、と考えてしまうと、まあ、そこは…笑いにくいんだよね、ところで宇宙人絡みだって忘れてましたすみません。