『京浜急行80年史』京浜急行電鉄株式会社

昭和55年(1980年)の発刊で、『80年史』なのでええと大師電気鉄道が創業1898年、1899年の開業、で1879年が80年めでその1年後か。日本で初の標準軌、三番目で現存最古の電気鉄道、というか藤岡市助氏(日本の電気の父みたいな方)も参加してますが助力であってわりと独力なんじゃなかろうかここ。

東京市電より先に電化された品川馬車鉄道も関係会社ってのも納得の流れ、とはいえその後東京市電とは縁が切れ横浜進出のために子会社と直通、この間2度の改軌。

地下鉄との直通はならず戦時統制で東急に買われ、という歴史も結構有名なのではないかと思うのですが、平行の官営鉄道との競争なんかに関してはちょっと曖昧だったかな。

(まあ昭和55年にその辺を実感篭めて記述出来るかというと私も疑問ですがw)

電燈部門(家庭配電)を持っていたことは話には聞いていたんですが、ああ、経費が嵩んでわりと早いうちに手放してたのか、採算見るに沿線へのサービスだったんじゃなかろうか、と書かれていたんですが、初期の頃だとそんなものなのかもなぁ。

 

で、まあ、名前が記録によって微妙に曖昧とされている京浜間電気鉄道会社との間で、もとは競合関係にあってその後の合同契約が行われまして、の開業1年めにしての改名。

湘南電気鉄道会社はどうも発足その他が微妙にわかりにくいんですが、初期の頃からの関係会社ではあるようで、その後合併、今の“京浜急行電鉄”の原型がだいたいここで揃いまして、で、東急との合併と戦後の解散を経て、というところで今の体制に。

そういや大東急の解体から数えてるところもあるけど、ここは一番最初のルーツからだよ、と断っている文章もありましたね。まあやっぱり、特に誤解する要因もないけど土地に根付いた鉄道会社だよね、ここは。なんか独特な印象もありますがw