「地図で旅する東海道」今尾恵介

そもそも駅というのがかつて街道に設置されていた替え馬のある場所だとか、宿というのは旅人に向けて設置されていた宿場街だったとか(新宿も普通にそういう意味の地名)、最近は微妙に認知されているような気もするのだけれどまだ教養の部類か、なんとなく聞いたことはあってもはっきりとは知らないとか、そんな辺り。

ただ、東海道が古くは道で、その名を取って鉄道やその後の新幹線、そして東西の大幹線である国道1号が作られ、そして東名高速道路が作られた、というのは誰に聞くまでもなく明確に知ってる人も多いんじゃないのかなぁと。

あと、多分地味に『東海道五十三次』ってのも馴染みあるよな、歌川広重とかね。

私はもうちょっと上に挙げたよりは知っていることが多いつもりなんだけれども、特に地方に興味があるわけでもなく(ただ東海出身関東在住なので静岡以外は知ってる)、まあそれで十分読めるような全体的にコンパクトな内容だったんじゃないかと。

 

ご存知日本橋を基点に品川川崎をざくっと、神奈川に至って横浜、で神奈川と横浜を完全に分離して「どうして幕府は横浜を開国したのか」と語っていて、今の感覚だと微妙に神奈川が県にしか思えず、地図がわかりにくかったら面食らったかもw

小田原や箱根などを越えて静岡に至り、ここ結構あっさり元と関係ない県名に変えたよね、と言われていたのだけれども、ある意味でトヨタのために豊田市って名前変えた愛知県とも似てるのかもね。もともと出身地の近くですが、地名に対する拘りは薄いかも。

東海道線には多くの小鉄道がぶら下がり、その経路によって土地が急激に繁栄したり、宿場町が衰退したりそれでも今は古風な街並みが受けたり、栄枯趨勢激しいよなぁ。

府中とか見附とか赤坂とか、たまに面食らいましたがそっか、固有名詞じゃないんだ。