「武蔵府中と鎌倉街道」府中市郷土の森博物館ブックレット12

武蔵府中、というのは武蔵国の府中(行政の中心地って認識でいいのかな?)のことで、これわりと近所の地名だと思ってたんですがどっちかというと一般名詞に近かったんですね。で、鎌倉街道ってのは鎌倉時代に作られた? もしくは盛んに使われた道ということのようです、今のどこだろ、南武線とか武蔵野線とか、あんな感じのイメージでしょうか。

微妙に現在のルートと被ってないので説明しにくいよね。

この本自体は府中にある博物館の出しているブックレットの1冊で、たまたまこの巻だけ近所の図書館に所蔵されていたので取り寄せてみたんですが、やっぱりこの地域だと甲州街道のほうが面白いかなぁ、と思えないでもない。

出土してるものはなかなか面白いんですがきちんと研究でまとまってるほどでもないのね。

てか、多摩ニュータウンがある地域がちょうどそっから南に位置してるんですが、むしろこの地域って街道沿いに結構人が住んでてその痕跡が見付かったりしてるのか、とちょっとびっくり、あんまり人が住んでた印象なかったんですが。

(出土してる土地がだいたい駅だったり多摩ニュータウン関係だったりするのはやっぱり中世の頃だからある程度大規模にじゃないと見付からないってことでいいのかな?)

 

武器は貴重なものだから家で代々伝えられてほとんど出土することはない、とか(副葬の習慣かとかがありそうな土地でもないしね)、甕いっぱいにわざわざ束ねられていた紐を切って詰められた銅銭とか、時々話を聞く府中と国分寺をつなぐ道や国分寺跡(これも武蔵国分寺だよね)などの話などなど。大國主神社ってのもそんな古い呼び方じゃないのね。

細かい当時の事情がわかったわけではないものの内陸地のわりに貝があったり京都の白い素焼きがあったり、交流はなんとなくイメージは出来たかなぁ?