「いのちの川-魚が消えた「多摩川」の復活に賭けた男」山崎充哲

本の冒頭で心筋梗塞寸前でぶっ倒れ、その時に見たのが三途の川ならぬ多摩川のかつての姿だったという著者さんは、なんというかそれで「ぶっち切れた」のかそのあとなんかずっと怒ってましたw 基本的にとても基本理念そのものは冷静だとは思ったんですが、世界のハブに多摩川ってのは無理だと思うんだ、そこまでは人呼べないよww

羽田に水族館ってのは悪くない気もしますが、まああの土地は弄りたくないよなぁ、ただ多摩川河口って要は淡水海水汽水の魚全部扱えるんだよね。対岸の京急線の沿線にでもなんか施設作れないですかね、鉄道あるし(ここの橋も駄目だったのよ)。

 

んー、大雑把に小田急沿線の辺りの人のようで、ああ、それだと最汚染地域とちょっとだけマシだった辺りの真ん中か(ちょっと前の部分で流水量が増えるみたいなんですよ、電車の窓から油の泡が飛び込んでくるってエピソードは東急沿線だったよね)。環境アセスメントの仕事で、汚染された川にも魚は以外といる、簡単には死に絶えないんだな、と呟いてらしたのが結構印象的だったなぁ。

で、ただ、この記録じゃあ困るんですよねぇ、工事が出来ないじゃないですか、仕事を依頼したのにどうしてこちらの必要な資料を作らないんですか? って何度も言われるような時代が来まして(データを改ざんしろとは言わないw)、で、これが正確なデータですがって言い返せるようになったらだんだんあそこは環境保全派だから駄目だ、と仕事が来なくなりまして、そんな頃に国からの仕事が来るようになったそうです。

薄々知ってたけど、言い草が酷すぎてちょっと笑いました、ドラマの悪役だよそれじゃ。

この人がなにをしたかというと、ゴミを取って記録を付けて、魚道を作ってって環境を整えただけ、それだけで川が生き返るってのは、なんだろう、惜しいよね。今までが。