『小田急50年』小田急電鉄株式会社

正規の社史である『小田急50年史』と間違えて取り寄せてしまったんですが、刊行年が社史のほうの数年前ってところだし、ちょうど50年の時点で発行された小冊子ってところかな? 68pで写真が主な内容になっています、こういう短い本ですし、そこそこ小田急関係の本も読んでいると思うので、初めて見たと言っていいのは戦後の食糧難や直した端から壊れる車両に関しての言及くらいかなぁ。
この辺に関しては会社の気質みたいなものが出るのか結構扱い方違ったりしますね。
わりと小田急さんは苦しい時は苦しいって明言してる気が(なのに外部の人の本になると無視されてるのがちょっと不思議ですが、なんでだろ)。
あと、ちょっとしたことなんですが、東海道線がもし破壊された時は東海道線の替わりとして走ることになったかもしれなかったんですね。ただの計画でしかないように語られてたとは思うんですが、一応新宿の辺りに中央線との連絡線などがあり、実際そこを経由して青梅線の木造車両(そのまま東急・井の頭線に回送されました)などを受け入れたこともあったはずなので、多少は現実味のあった話なんじゃないのかな。

 

あと、SE車などの車両にもさらっと触れてはいるものの、国鉄との協力関係があって開発したとか、そういう細かい部分は省かれてたかな? というか、結構厳しい状況だったと思うんですが、国鉄の払い下げ車両の受け入れはなかったのかなぁ。
いや見たことないので多分ないと思うんですが、小田急だと特に問題なく使えたと思うんでちょっと謎(標準軌馬車軌だともちろんなかったけど)。なんでかしら?
ところで百貨店が新宿西口初だったのは知ってるんですが、ホテル用地取得したのになんで建築遅れたのかしら、前に新宿の本で触れられてて気になってたんですが。