「写真と地図で読む!帝都東京・地下の謎」秋庭俊・編

すんごく大雑把に地下水路で水が出ることはなにも戦前の建設でなくてもわりと当たり前であってわざわざ排水のためにトンネルに傾斜を付けてるのは標準だし、戦時中の地下鉄建設がなかった、という大前提で語っておられたんですが、私普通に戦時中の建設の話読んだことありますよ、大阪市営地下鉄から資材貰ってて、途中頓挫したらしかったですが。

 

と、否定的に初めてはみたんですが、そこまで完全に信用していないかというと、同類の書よりも提示された資料に関してはほとんど疑問は持ってないですし、ただなんか惜しいことにもうちょっと別の方向調べたら資料あるのにww というところが踏まえてなかったりするんですよね、新宿駅はあれ、なんか新幹線が来るって計画があるらしくて幾つかの路線が大深度になってたりするんですが(地元民だとわりと知ってます、ただあんまり公言はしてないみたい)、それに疑問を投げ掛けてるならともかく、その計画知らないっぽいしなぁ。
あと、京王新線が前々から名指しされているんですが確かになんか変な路線ではあるんですが、戦時中に掘れたかっていうと、期間とか技術とか考えて正直疑問。
西武軌道関係もなんかあるよね(西部じゃないよ)、とは思うものの地下に路面電車の車両走らせて…メリットあるのか聞きたい、路面電車で運べるものって限られるんだよ!!
などとさらに否定に走っちゃったんですが、むしろそうやって自力で突っ込みを入れられる人間が読んだほうが面白いような気もします、結構硬派の人でももうちょっと進展しろよみたいなこと言いながら読んでますよね、やっぱりなんか惜しいんだ、なんか。
進駐軍の出してた地図のライン表示も確かにおかしいっちゃおかしいけど、それもやっぱり作る時間はなかった気がするんだよね。案外その時点の地下鉄計画だったりするのかな?
あ、それはそれでちょっと面白そうなんですが、誰か確認してないかしら。