「これだけは知っておきたい神社入門」梨本敬法・編

 

ちょっとしたきっかけから何冊か神社関係の本を読んでいるんですが、図説でありがたかった、というか再確認したのが本殿と拝殿の違いですね。すごーく大雑把に拝殿に向かって手を合わせると奥の本殿に祈る、という形のようなのですが(神さまがいるのが本殿)、拝殿を作る余裕のない神社ってのももちろんありますし、本殿がなくて山に向かって祈ったりとか、本殿と拝殿がズレていたりとかちまちま変則的ではあるようです。
あと知らなかったんですが、灯篭って仏教の影響なんだそうですね。それと狛犬はあくまで寄進によって設置されるものなので古い狛犬が無造作に捨ててあったり、十二支だの魚の形したのがあったり(魚の可愛いww)、そもそも大きな神社だと境内に寄進したものが置けないってところもあったりするようです。ああ、確かにあんまりないかも。
あと、玉砂利を敷いているのは水捌けを良くする目的で、神社に特有、お寺などだと敷石になるみたいですね。神社とお寺がもとは一緒になっていたことが少なくないって説明からするとこれも混ざっているところがあるのかもなぁ。

 

八幡神社の数が多く、これが勝負事の神様として源氏の加護を受けってのは聞いていたんですが、稲荷神社は空海が起因って本当なんですかね? なんか今まで読んだ稲荷信仰の担い手の説明が(朝鮮半島系だよね)いろいろ抜けててちょっと不思議。
伊勢神宮が多いって聞いてちょっとびっくりしたんですが、ああ、固有の地域に偏ってる神社ってのがたくさんあるんですね。東照宮に習ってか藩主を祭った神社ってのも結構あるんだよ、というのが地味に初耳でした、藩がなくなったあとに地元住人によって作られた微笑ましい神社なんてのもあるのかー、それはちょっといい話だね。
神道って複数の影響元があるんですが、ちゃんと選別されててわかりやすかったかな。