『東京人』2013年09月号「東京の玄関口を旅する」

東京人 2013年 09月号 [雑誌]

東京人 2013年 09月号 [雑誌]

 

 

扱われているのは表紙の写真にも出てくる東京駅と、羽田空港、県外にあるためかむしろその壮絶な歴史なためかいささか扱いが控え目な成田空港。ちょっと正直、旅情とは縁が薄いかな、という東京湾に、かつては東北からの玄関口だった上野駅
東京駅も最近の「復原」の完成で何度も扱われている関係か歴史などは控え目だったんですが、羽田空港はかつて日本で始めての民間空港だった歴史や、その後近くの神社ごと米軍に接収され、その後接収解除されて最近国際空港になったね、というところまでがざっと述べられてまして、その計画の変更のせいか継ぎ接ぎ感があって良かったのにだんだん整ってきて面白くなかったけど、国際空港化するためにまた継ぎ接ぎになって実によろしいとか、結構余計な褒められ方してたような気もしますが、実に同意したいww
築地などはここにかつて外国人居留地を作ろうとしたものの横浜の存在があったために上手くいかず、鉄道が開通してなんとか、と思ったものの横浜から東京まで簡単に来れるようになってしまってますます分が悪く、その分学校が出来たとか、そうそう銀座はこの築地の存在があってこそ影響を受けたって言われてるんだよね、などの歴史の話。
ドナルド・キーン氏はまず戦後の日本には厚木基地から来たよ、と言ってるんですが、日本人は全く使えないルートだったんだろうなぁ、いかにも。

 

上野駅の頃のほうが旅情があって、東京駅はちょっとそのイメージじゃないって意見もあれば、東京駅を中心にした今後のプロジェクトもあって、雑誌らしいし、地域紙らしいし、今という時代のばらばらの意見が同時に載ってるのが結構悪くはないかもなぁ。
特集以外だと日本で始めての学術財団「啓明会」がちょっと気になったんですが、これ連載かなぁ、いろいろ関わってそうで面白そう。