「日本の私鉄7 阪急」カラーブックス・第2シリーズ、諸河久/阪急電鉄

そういや何年だっけ、阪神急行と一緒(のHDを形成)したのが印象的でこの2社の本に関しては刊行年をわりとチェックしてるんですが、平成2年、で、もう20年以上前だな。まあもちろん阪神はまだ「ライバル」ですし、神戸地下鉄に関してもそういえば両者の子会社の位置に収まることになっていたんでしたっけ、いろいろ変わってるな。
同じシリーズの前の阪急さんの本を読んだ時も同じ印象でしたが、非常にクールで路線はそれぞれの成り立ちと時期、車両は性能、それと運転系統や編成などの数字が多く、そういう本は他にもあるんですがこの本に協力してるのが阪急の広報部などで、本の中で軽くでも触れられていたのがP-6と特急燕の競争や、マルーン色の車両への拘りくらい。正直なところ、車両にあまり興味がなくて歴史や沿線の話が聞きたい側の人間ですがここまですっきり徹底されてるとこれはこれで清々しいなとちょっと思いますw
いや、わりと沿線が人気だとか高級住宅地だとか、宝塚などの鉄道を主体にしたサービス業の原型みたいに言われてるところなので、そちらがメインで出てくるものだと思ってたんですが、まあさすがにここまで有名だと特に主張しなくても皆知ってるか。
そういや特急燕との競争ってのどの路線だったのか知らなかったんですが、もともと新京阪線だったんだね(線形が非常に良かったんだって)。そういや全体的に線形がいい悪い、古い車両が最後に使われる路線などの言及がちまちまあったっけ。

 

最後の保存車両の社紋の複製に関してはさすがに溜め息が出ましたこりゃ美しい、実はあまり車両が新しくなかったり、技術が更新出来なかったり、と言われてるようなのですが、その分内装に凝ったと聞きますし、それがちらっと写真で垣間見れるのスマートだなぁ。
前の本とのブレなさといい、方針がしっかりしてるんだろうでしょうね、ここ。