『週間 東洋経済』2008年4月19日号「鉄道革命」

正直ここ数年見ていた新しい年度の内容と全く傾向が違って非常に面白かった、というか『東洋経済』が得意なのだと思っていた営業係数の表もないのか(営業係数はちょっとややこしいし、算出する媒体によっても違いは出るけど、少なくとも年の変化ははっきり出るよね)。何年から鉄道特集が始まったのかは知らないけど、正直この頃は夢があっていいねw
興味深かったのが台湾の高速鉄道は確かに日本の新幹線の技術が提供されているものの、システムはほぼ欧州勢が占め、JR東海は管理の責任を負わない、と撤退していたとか。中国の高速鉄道の入札に関してはこの頃からややこしいことになっていたんだな、という辺りかな、NYの地下鉄に関しては最近の特集では話を聞かないんだけれども、どうなったんだろうか(すでにこの時点で規格変更で納入が遅れて損失は出していたんだね)。
ただ、やっぱり最近決まったイギリスの高速鉄道への日本の参入に関しては、この頃から話があるんだな、と興味深かった。そうそう、ユーロスターで一度線形を直して15分短縮したとか、狭すぎて機材置く場所がなくて英仏トンネルを掘った土で資材置き場を作ったとか、大陸では聞かないけど、島国共通の案件があるので有利だったのはわかるねw

富山ライトレールの成功を受けてのLRTの導入の件は、どこか続いているのかなぁ、路面電車は採算を取るという概念だとまあ失敗するので、日本でもそこをどれだけ認識出来るかという話だと思うのだけれども、残念ながらそこは5年ほど進歩はしていないかもしれない。
世界三大メーカーの仏アルストムとフランス国鉄との関係も、確か何年か前に独シーメンスに乗り換えたという話を聞いたと思うけれど、この頃にはもうすでに萌芽があったのね。
しかし、商社が海外の鉄道企業と手を組んで参入というのは全く聞いたことがなかったのだけれども、これもどうなったんだろう。もうちょっと間の話も読みたいなぁ。