『週刊 ダイヤモンド』2014年5月3・10日号合併号「年収1000万円の不幸」

 

読み終わってから論点を整理していてふと思い出したのが(主要な「不幸の要因」ではないと思うんだけども)、自分たちの親世代の頃には収入が上がらない、出世が出来ないという発想がなく、そうならないとなるとなにかよほどのことが…と心配するというのは、案外と見栄を張ることと全く無関係でもないのかなぁ、と。
あと、時々聞かれる男性が家計に持つイメージが非常に曖昧という部分。
専業主婦が周囲との付き合いで見栄を張り続けるという構造、収入が1千万円を越えたところで税率が跳ね上がり、その年収になるともう税金を意識しておらず、ということが語られていて、そして高収入世帯は教育に資金をつぎ込まないと子どもの将来がどうなるのかかなりはっきりとした不安を持っているというフルセット。
(しかもその辺の費用がどうも不明瞭なので有名学校に入れたあとで学費がなくて退学ということにもなりがちなんだってさ。)
そして30代以下になるとまたがらっと価値観が変わり、今度は非常にシビアに貯蓄に励んでいる、ということが指摘されていたんですが、うーん、まあなんですね、収入が上がっても自分に投資しても10年くらいでその知識が必要かどうかなんかあっさり変わるしな。
今学歴がー、と高負担を頑張ってもいつまで有効かわからないよね、としか。
団塊ジュニアのラスト世代なんですが、だって私の頃なかったんですよ、うんマジ。

特集外で面白かったのがアマゾン・レンディング、5千万を上限に年率平均10%ほど、ただし担保も決算書もいらず、既存の売上実績があればそこが審査基準となり、担保は倉庫内の商品、しかも返済がその商品売上から行われるってのは金利高くても確かに便利だし、回収は問題ないよなぁこれ。銀行も面白いと見てて金利が下がるのが心配だとかw