「国鉄郵便・荷物気動車の歩み(上」RM LIBRARY-20、千代村資夫

国鉄郵便・荷物気動車の歩み〈上〉 (RM LIBRARY(20))

国鉄郵便・荷物気動車の歩み〈上〉 (RM LIBRARY(20))

  • 作者: 千代村資夫
  • 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
  • 発売日: 2001/03/01
  • メディア: 単行本
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個人的には特にローカル線領域でこの鉄道による郵便・荷物輸送って復活すればいいと思ってるんですが(それこそ駅に一時的に保管しておく場所とか作れば可能な気がするんだよね)(もちろん急ぎ便とかは無理だろうけど、そろそろ「急がない便」を作っていい頃だと思う)、昭和61年までは残ってたのか、なんでなくなっちゃったのかなぁ。
もともと車両に関してのレーベルですし(たまには歴史に触れてますけどね、まあ脇の事情だ)、その中でも気動車に限定している本なので、この郵便・荷物用車両の「ユニ」に気動車の割合が多かったのかどうかは正直わからないんですが、地域によって需要が高い低いってのはあったみたいですね、地方のほうが需要が大きかったのかもなぁ。
現在のディーゼル気動車の前身的な存在であるガソリン気動車の(蒸気気動車ってのもあるにはあるけど、まあ希少種だよな)そもそも初代の形式からユニに改造されていたことを見ると、どちらかというと特性は合っていたのかな、という気もしますが。

ところで本の中で特に触れられてなかったんですが、ユニに改造する時点で水タンクと便所がよく備え付けられていたのってなんでなのかなぁ? どうも下巻をちょっと見てみた限りでは専門の荷扱いの人が乗ってらしたようなので、その関係なのかな、とは思うんですが、微妙にわからない。
(あと時々客車から転用する段階でキハに水タンクと便所が付いてることもあるみたいに読めたんだけど、なんか勘違いしてる可能性もある。)
基本的にはレールバスとして登場したものの余剰が激しかったレールバスや、中間車としては使い辛い湘南顔の車両だとか、あとにも先にも一形式しかいない車両とか、わりと余ったところの有効利用って感じでしょうか。それぞれの車両の事情が全く違うの面白いw