「国鉄郵便・荷物気動車の歩み(下」RM LIBRARY-21、千代村資夫

国鉄郵便・荷物気動車の歩み〈下〉 (RM LIBRARY(21))

国鉄郵便・荷物気動車の歩み〈下〉 (RM LIBRARY(21))

  • 作者: 千代村資夫
  • 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
  • 発売日: 2001/03/01
  • メディア: 単行本
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上巻でさっぱり謎の存在だった水タンクと便所の存在も、中に仕分け人が乗っててね(写真では3人でしたが、状況でいろいろ違ったんだろうな)、ということでだいたい理解出来ましたし、水は作業にも必要だったんでしょうね。
昭和61年に国鉄郵便事業そのものが廃止された、というのも、翌年の昭和62年に国鉄そのものがJR体制へと移行していたので、さすがに続けるわけにもいかなかったのもわかるしね。戦前にも実施例はあったものの、どちらかというと戦後昭和31年以降に本格的に始まった、と見るのが正しいのかな、これ?(多分ですが、鉄道じゃなくて郵政側の事情じゃないかと)
並行国道の整備が遅れていたので貨物需要が高かった、という例もあったようです。
鉄道最大勾配の碓氷峠専用の車両なんてのも整備されていたので、思ったよりも大規模な話だったと見るべきなんだろうな、あくまでこの本だとキハからの改造車両の情報しか載ってないのでちょっと全体の規模がわかりにくいんですけどね。
(むしろ国鉄郵便の歴史とか載せておいてくれたのはありがたかったんですが、もうちょっと早く読める位置に置いておいては欲しかったかなぁw)

昭和50年以降になると道路の整備も進み、国鉄輸送の運賃なども上がり、ということが述べられていたんですが、それはあくまで事業者が二者に跨っていたからというか、やっぱり事業形態そのものにそこまで問題があったわけでもないんじゃないのかなぁ、これ。
モーダルシフトってのを前からぽちぽち話に聞いていたんですが、むしろ地域によっては私鉄でもなんでも直接体制作って運送業者や郵政から一部請け負ってもいいんじゃないかって思ってるんですよね。検討されてもいいんじゃないかなぁ、やっぱり。