『週刊 東洋経済』2014年7月19日号「高齢者激増で大転換迫られる 医療危機」

 

『ダイヤモンド』『東洋経済』で揃って5月くらいの時期に医療特集を組んでいてその時点で「7対1」体制の余剰(看護婦と患者の人数比)、ということが問題になっていて、その7対1の絞り込みが行われること自体は予想していたものの、そこから一気に崩壊の兆しが見えるほどに悪化しているとは思わなかった…、え、だって2ヶ月だよねこれ。
というよりむしろ、前の特集は表面的なものだけだったということになるのかしら。
どうもそもそも7対1体制の病院にだけ補助金を付けてしまったことが混乱の源泉のように見えるんですが、この病院の増加で本来ならば引き受けられないはずの重態患者や手間の掛かる患者がこの種の病院に担ぎ込まれ、本来ならば余裕のあるはずの7対1病院もオーバーワーク気味、その中での7対1病院の絞込みが検討されている、ということが出てきてしまっていたんですが、これ、「7対1」のみの極端な優遇をまず止めるべきところなんじゃないですかね、「5対1」というような患者受け入れられる病院を一定数作るべきとも言われていたんですが、看護士さんの腕に噛み付く患者は7人担当出来ないよなうん…。
「10対1」の病院への転院をさせようと思ったら補助の対象から外れるらしく。
そこで躊躇う病院が悪いとは思いませんけど、いくらなんでも全体的に歪んでるだろ。
規制の理想はわかるけれど、あまりにも現実を見てないってさすがに思うなぁ。
在宅医療に関しても不正があっての補助取り止めが語られていたんですが、不正があまりに横行して取り締まれなくて、じゃなくて? どうも医療費カットにしか見えない…。

ミニ特集だと思うんですがベンチャーとNISAに関しての記事はちょっと似た印象を受けたんですが、ある意味で自助努力の助けや自己責任の緩和機能というか、指南役やベンチャー資金提供の手段が増えて、もうちょっと選択手段があるといいんだよな日本。