「路面電車の技術と歩み」吉川文夫

正直、路面電車の超低床車って確かによく聞くんですけども「曖昧でわかりにくいよね」と言われるともっともで、そうか、要するに台車周りの機器をコンパクトにまとめる必要があるってことなのか。これはだいぶあとになるんですが。
初期のセンターポールとかビューゲル式(今のパンタグラフに近い形ですけど、ちょっと隙間が大きいから設置部分が結構広い、多分路面電車の場合、架線低いといろいろ引っ掛かるからだろうね)なんかはさすがに最近ぽちぽちわかってたつもりなんですが、ああ、シングルポールとダブルポールって集電だけをするのがシングルで、ダブルポールだと残りの電気を架線のほうに戻すって意味だったのか。
昔は線路を通じて地面に放電してれば良かったんだけどって意味だろうね。
あと、線路の真ん中にもう一本の電気の走るラインがあって地下から集電というシステムもあったそうなんですが、日本では雨が多くて駄目だったとか。そりゃそうだな。
そもそももっと前には空気式だの、蒸気機関の内燃動式だの、いろいろあった上で一応今の形に近い電車になったようなんですがw
形式によっては路面電車と他の鉄道が全く別物になってた可能性もあるのか。
(本の中でも甲武鉄道や山手線とか、信越線なんかは名前だけは出てますが、むしろこちらの存在が路面電車のほうに分類されてたみたいですね。)

で、最盛期が来たもののすぐに自動車に押されて衰退してしまい、廃線間際のアメリカ由来のPCCカーもすでに時遅し、と言ったところかなぁ。長崎市電と広島市電が踏みとどまったということで廃線その他はまとめられていたんですが、まあやっぱり急ぎすぎだったとは何度読んでも思います。今更LRTって、高く付いたよなぁ。