「B6回顧録 国鉄編」RM LIBRARY-16、瀬古龍雄

B6回顧録 国鉄編 (RM LIBRARY(16))

B6回顧録 国鉄編 (RM LIBRARY(16))

 

 

んー、RMライブラリーの巻数の関係でこれが最初に読んだ蒸気機関車の本になってしまったんですが、これ単独だと正直ちょっとキツいかしら。蒸気と電車の本辺りを先に読んでおいたほうが良かったかな、とも思ったんですが。
本当に小型の私鉄なんてのは電車線だったりするので、また国鉄からはB6とは別のものを譲り受けてたりするんですけどねー(前に読んだのは電気機関車でしたが)。

前に戦時中の会話で政治家と省線の人だったかが旧式の蒸気機関車を見て、いつまで持つんだろうか、という質問をしていたというエピソードを読んだことがあるのですが、これが今の山手線界隈、本の中でも70両ほどを持っていたという東京鉄道局でしょうね。
今の復旧SLなどと見比べていささか重心が低い気がするというか、見栄えがいまいちという気がするんですが、そんなに興味がないから今の復旧の中にB6がいたらすみません。著者さんは「B6が有能だから残っていた」と考えていたようなんですが、どうもそういうわけでもなかったようです、ただ、曲がりなりに戦災を越えてるから丈夫だよねこれ。
イギリス系が90%越え、ドイツ系が80%ほど、でアメリカ系が一番出来が悪くて他所に送られたものの、持て余したところも多かったとか。
著者さんはもともと先輩にこのB6の専門の方たちがいて、その方たちから話を聞いていることもあったんでしょうが基本的に雑誌頼み、と言っていたのでもともと少し縁遠いんでしょうね。蒸気機関車だと完全に火を落とすと大変っていう条件と、貨物や入れ替え車として使われていたのってどういう運用の仕方してたのかなぁ。
(入れ替え車ってどのくらいの頻度で使うんだか、多分会社によって違うんだろうけど、貨物に蒸気機関って相応しいんだろうか、あくまで代替使用だったんだろうか。)