「鉄道計画は変わる。-路線の「変転」が時代を語る」交通新聞社新書064、草町義和

 

今まで読んだ鉄道計画への言及(本という単位にまとまってることは少ないですが、他で言及されてることは結構あるよね)の中でだいぶ経路が違うというか、かなりわかりやすい内容だったんですが、どうも未成線廃線を他に扱っている方のようで、物から入るとどこが焦点だかわかりやすい傾向があるという話のような気もしますね。
(日本神話を扱う人より神社メインの人のほうがわかりやすかったりするしw)

で、ざっくり東北&上越新幹線の変転、要するに大宮から東京までの間の事情、上越新幹線の新宿に乗り入れ計画は半ば都市伝説みたいに扱われることもありますが本当に空間空けてるんだよねー、私が乗ってる京王新線都営大江戸線の位置がすでに露骨だし。新宿以外の人だと知らないのか陰謀説呼ばわりされたことがないでもないですが…あはは。
都営三田線東武東上線との乗り入れ計画の破棄くらいからしか知りませんでしたが、港北ニュータウンとの直通計画なんてあったんですね、さすがにびっくりした。すみません、港北ニュータウンが多摩と千葉に並ぶような知名度って認識かけらもなかったです。
千葉ニュータウン関係線や成田新幹線計画に関しての迷走はさすがに有名で、田園都市線の銀座線との直通計画は近所なんで知っていて、ほくほく線に関しては最近北陸新幹線の絡みでたまに聞くんですが。
奥羽本線関係の話はこれは知らなかったなぁ、それと湖の東ルートを選ぶか西ルートを選ぶかで格差が逆転し運命が別れるって湖西線、すごくわかりやすかったんだけど遺恨が残りそうだよなぁ。大幹線である東海道線と結ばれる路線ならではって事情な気もするよこれ。
毎度のわかりにくさだったのが東京駅関係ですね、正直さっぱりわからない…。構造図で見た時すらわからなかったんだから仕方ないんですが、関連項目が多すぎるのかも。