「古城の風景(3 一向一揆の城」宮城谷昌光

タイトルを打ち込みながら一向一揆に関連したところなにが出てきたかなぁ、と思い出そうとしたものの、ひょっとして本の中で出てきていた城郭を持つ寺関係(これがある程度なりわかる形で残っているのって珍しいんだって)がそれだったのかな、とようやく気付く体たらくなんですが、あ、そういやこの地域がなんで真言宗なんだっけ、みたいなことにも触れていたかなぁ、あれ、真言宗で良かったっけ、一向一揆だと浄土真宗だから違ったかな…。
本の中で昔の編集者は一体いつ勉強が出来るんだろう、というくらい忙しそうだったのに知らないことがあるのかというレベルで博識だった、最近はそういう人がすっかり減ったなぁ、というようなことを言っていたんですが。
なんていうのかな、あくまでも「本を作る側」に対してそれを求める(昔は懐かしんでいるものの今の人たちに困ったもんだ、と言っていたわけでもなかったしね)、というのはやっぱり悪いわけもないなぁ、としみじみ。
正直なところ本の中の面子の交わしている会話は全くわからないんですが、そこらの観光案内よりも資料よりもそれぞれが持ってる情報持ち合ったほうが詳しいんじゃないかなw みたいなことを考えながら読んでいたものの、それぞれの入れ込みとか、知らない人に関してもその周辺から語ってくれたほうがわかりやすいしな。
知識ってやっぱり使い方なんでしょうね、出来ればそういうところ見習いたいな。

この巻も前巻に続いてのだいたいの三河の地巡りで、たまに知ってる人物は出てくるもののだいたい回っているところが違い、一族単位で探している時に「○○の墓だけない!!」と言い出したりするんだけどその御仁の正体がもうよくわからないw
戦の話でも勢力の話でも有名人の話でもないんだけど、私レベルでまあ読める、不思議。