「図解・超高層ビルのしくみ-建設から解体までの全技術」鹿島・編

図解・超高層ビルのしくみ―建設から解体までの全技術 (ブルーバックス)

図解・超高層ビルのしくみ―建設から解体までの全技術 (ブルーバックス)

 

 

この本の中で出て来た京王プラザホテルと(今では高くないけど作った時期が早い)、都庁なんかが馴染みがあるんですが、あ、やっぱり京王プラザホテルってなんか全体的な作りに対してちょっと薄いんだね? 気のせいではないとは思ってたんですがw
当時はまだ霞が関ビルディングくらいしか100m越えのビルがなかったので、その作りと一緒に述べられてました、てか、これ以降がボックス柱になってるらしいです。
そういやプラザホテル、あんまり超高層っぽいでっぱりとかが少なかった気がする。
六本木ヒルズに一時出入りしてたんですが、あそこは結構階ごとに形が違ってて使えないスペースも多いし、なによりエレベーターが占めてる領域が結構半端ないので(真ん中の建物とか、図案見るとほとんど半分くらい使ってるんですよね)、案外商業施設として向いてるとは言いにくいのかもなぁ。
住居ならエレベーターの問題はそこまで大きくないとしても、地震はもとより風にも弱く、どんな構造にしても「柔構造」になってしまうらしくて、ああ、強く作ろうが弱く作ろうが長く作ると依れるのか…。

地盤について語られていたんですが、日本では1万年以内に作られた沖積層では超高層ビルの地盤としては不適当で、という時点でびっくりしたんですが、洪積層や第三紀層という単語ともども建築の本で見るとはちょっと思ってなかったなぁw
この辺の地層ってのは長い杭を埋めて地下水で満たすと、むしろ木の防腐になるよ、と言われてる辺りかな。引き上げたあとにベンチに使われてたってのは知らなかったなぁ。
全体的に建設からメンテナンスまで、という感じの本だったんですが、技術好きの人向けかなぁ、ちょっとその辺に興味がないと厳しいかも。歴史の本読みたいな。