『趣味どきっ!開け!世界遺産』#2「東寺・平等院・熊野古道」

この回はなんの回だっけかな、と見終わったあとでぼんやりと思い返しているんですが、要するにあれかな、日本にまず神道があって、そこにインターナショナルな仏教が入って来たのが前回で、その仏教の中に現世利益を追求する密教の流れが来たよ、というのが主題だったのかなぁ。
私は正直密教を現世利益寄り、と考える発想には欠けているのですが(すごく簡単に言うと鎌倉新仏教よりもあとの時代にはもっと民衆寄りのものがわらわらあるんだよね、密教にそっち寄りの印象があるわけがない)、このあとで読んだ日本史リブレットの「中世社会と現代」でも密教のことをそう捉えてるんですよね、こちらでは密教系を中心に権門として囲い込んだってあるのでもうちょっとイメージしやすくはあったんですが。
で、平等院鳳凰堂なんかは藤原道長が発起人だから要するにあれか、権力と寺院建築が結び付いた典型例みたいなものかなぁ。
熊野古道なんかだとわりとこう、修験道が入ってると思うのでもうちょっと性質は違うのではないかと思うのですが、これも現世利益寄りって言われたら確かに。
個人的には熊野古道がどうにも謎の存在なのでもうちょっと詳しく踏み込んでくれていたらありがたかったんですが、まあ、面白くはあったかな、これもこれで。
 
熊野古道に関しては道そのものが自然を切り開いて作られたという神の道であって、そういや上の本でも信仰の道は直線が多いけれど、ここの場合は曲がっていることにそれはそれで意味があるのだと言われていたような気もするなあ。
で、そういや熊野三山というよりも熊野古道に価値が認められたのだと言われていたっけ、時代的にはこのあとに鎌倉新仏教が来るのかしら?