「内閣」図説にっぽんの役所2、榊原昭二

日本の三権分立が完全な形ではないというのは一つ前の『国会』で触れられていたんですが、国会の最大政党の党首を選ぶってスタイルが確かイギリス式(完全な三権分立だとアメリカが挙げられますね)。そこまではまあ普通に把握していたんですが、そういや最高裁判所の長官以下も内閣が指定してるんだっけ。
たまにニュース等で聞くこともあるんですが、あんまり意識してなかったなぁ。

大臣の数は20人以内と決められていて、まあ20人を下ることはないのかな、この本が出版された時点で省の数が12省。残りの8人は内閣官房総務庁北海道開発庁防衛庁経済企画庁科学技術庁環境庁沖縄開発庁国土庁の各庁の長官、と国家公安委員会に割り振られるそうです。でもこの辺はちまちま変わるんだろうね。
主要な閣僚は大蔵省(今の財務省だね)、外務省、通商産業省(今は経済産業省)、の3省。とあったんですがこれも今も同じかなぁ、この本は1986年だから30年近く前か。
本の中でも触れられてましたが内閣官房のところに水資源部があるのがちょっと不思議、これは環境庁のところにある水質保全局とも連携してるそうなんですが、内閣官房の直下にあるってことはなんらかの判断を迫られる理由とかがあるのかなぁ?
防災局ってのも一応他にあるんですよね(内閣の直属機関みたいですが)。
他にもごちゃごちゃといろんな機関があるんですが、国家公安委員会の下に警察庁があったりとか、公正取引委員会が委員会という名前だけれども独立機関だよ、とかがちょっとややこしいけど面白かったかな。委員会ってのは小さな法案などを作るための国会の最小行動単位なのかと思ってたけど、同じ呼び名でも全く別の成り立ちなんだろうか?
その辺がもう少し説明されてたら嬉しかったんですが、キリなさそうでもあるなw