「エアラインの攻防」鳥海高太朗

エアラインの攻防 (宝島社新書)

エアラインの攻防 (宝島社新書)

 

 

エアアジアのANAとの提携解消と一旦の日本撤退を受けて書かれた本かな? 2013年の12月なので読んだ時点で約1年ですね(2014年12月)。このあとでパイロット不足によるピーチを始めた各社の運休という話があったので、それもあったら多分体制に関してのことにも触れていたんじゃないのかなぁ、どちらかというメディア寄りの人ですね、ただ、乗り放題チケットを購入した時に一日中国内を飛行機で飛びまわろうかな、と迷ったと言ってたので多分乗り物マニアでもあるんだろうなww
欧州のLCCに関して触れられている本というのはそもそもちょっと珍しいんですが、ライアンエアーというのがだいぶ面白く、CEOが「体重別料金」とか「手摺り付き座席」とかなんか時々そういうことを言い出すそうです、そこまで行くと評価してもいいな…。
そして規約違反の追加料金でそれなりに金額を稼ぎ出しているという辺り、うん、生半な気持ちでの利用はいけないとさすがに思うし、その分、平行路線よりも常に安い値段での提供をしているというのでちゃんと一貫してますね。

で、その航空会社の存在を知ってしまうとエアアジアもそんなに悪いわけでもなかったんじゃないのかなぁと、利便性以外では特に不祥事とかもなかったしね。ただ、ピーチが就航していて、そっちが基準になったみたいなところがあってちょっとキツかったのかも。
個人的に中国だと春秋航空が好きなんですがパッケージ・ツアーが中心なので不便な空港でもものともせず、需要の隙間を取りに行くようなところがちょっといいよね。この辺がわりとスタンダートになるんじゃないのかなぁ、アジア的というか。
JALやANAはそんなに目新しくもないんですが、地方航空にはちょっと頑張って欲しいよなぁ、本当。スターフライヤーとか特に好きなんですが厳しいみたいだなぁ。