「歩いて旅する中山道-六十九次の宿場&街道歩きを楽しむ」ウェスト・パブリッシング

中山道の存在はそこそこ知っていたつもりだったんですが、まあ公式には日本橋から始まっていて実際の出発やお見送りは基本的に板橋宿、どちらかというと山がちだったんですが川の多い東海道よりも女子ども向けとされていてという辺りで情報切れ。
あとはあれですね、下諏訪にて甲州街道と合流、大宮宿と高崎宿があるってことは近代の鉄道は(日本鉄道の路線)はこっちか、とか見当を付けたり、一番の難所だったという碓氷峠の位置を確認したの軽井沢宿ってのもあったんだね、坂本宿との間が碓氷峠
今の中央本線は途中からこの中山道なんだろうなぁ、と辿って行くと東海道草津宿で合流しまして大津宿まで同じ経路で、中山道としては三条大橋で分岐、東海道は大阪に至っているなどちょっとニュアンスがわからない地点もあるね。
(江戸五街道を紹介してる本でもどこが終着点かわからないこと多いんだよなぁ、日本橋みたいに実際の人の移動する経路は違ったってことなのかもしれないね。)

有名な妻籠宿はこれはもともとの江戸の街並みが現存しているところの少なさを見たらよく意味がわかりました、近代に入って地震や火事で復興した宿なんてのもぽちぽち(ただし今の観光特化というニュアンスでもなくてそれ自体が十分古いんですが)。
奈良井宿だけ行ったことがあるんですが、これもちょっと手を入れたものなんですよね、ただここは現存してるものも結構あったかな。少し残念だったのが多分かつては神社や寺が旅行にかなり大きなウエイトがあったのではないかと思うんですが、その意味までは拾えてなかったところかなぁ、これはもうちょっと詳しい本に頼るべきなのかも。
同じ出版社さんの「ちゃんと歩ける中山道六十九次」(2冊組)も読んでもみようかなぁ、興味がある人がこの本で概略をざくっと掴むのにいい感じかと思います。