「大久保利通-近代国家の建設につくした政治家」ミネルヴァ日本歴史人物伝、西本鶏介

今気付いたんですが大久保利通の関わった政策のページに目を通していたら、かなりさらっと「軽工業内務省が、重工業を工部省が担当」という文章があったんですが今まで読んでいた本の中で地味にこの説明なかったですね、としみじみ。
特に前半の伝記部分は漢字も少ない大きな文字になっていて、基本的に絵本のスタイル。
さすがにすでに複数大久保利通の伝記に目を通していて、特に目新しいというほどのことがあるわけではないんですが地租改正に関してを年貢(米)は財源として不安定なので税制度の改革を行い、土地の自由販売を可能にして地券を発行したって、うん、普通にこの本を最初に読んでいるって選択、今更ながらありだったんじゃないですかね。
というか、今の子ってこのくらいを教科書で読んでるんでしょうか羨ましいw
大政奉還を行ったものの藩主が知藩事として実権を持っていたので版籍奉還と廃藩置県を行い中央集権を計り、全国261の藩を3府(東京・京都・大阪)と72県にし、北海道を北海道開拓師のもとに。
殖産興業を試みて内務省と工部省が分業、官営模範工場を創設、農業試験場や農学校を作り政府主導の貿易会社の設立を試み(確か駄目になってたはず、そこまではないのね)。
そして東京の上野公園にて第1回内国勧業博覧会を開催し、国内産業の発展を促そうとした、というのは、あれですね、普通に大人向けの本でも十分通用するわこの内容ww

そういや国をまとめるために神道を選び「神仏分離令」が出て、それ以前に幕府によって保護が与えられていた寺の横暴のために廃仏毀釈運動が起こった、ということが語られていたんですが、これは時々見るんだけどどうなんだろう(寺は治外法権でむしろ一大歓楽施設みたいにも聞くからなぁ)。まあいいやこの辺もおいおい。