『日本の美術75 書院造』橋本文雄・編

この間友人と日本の建築様式の話をしていたんですがこの「書院造」が下手をすると現代まで続いている様式で、その前が「寝殿造」、で、その前が高床式ではないか、ということになってしまって困惑してしていたんですが、実際調べてみたらそうなってました、間に武家造りなどがあると言われていたものの、どうも現在は寝殿造と書院造との過渡期として扱われているそうです、あー、そういえば少し記憶があるな。
本の中でも欧州では建築様式というと外観から全ての様式のことを指すが、と言われていたんですが、私の記憶の限りでは一番重要なのが屋根なんですよね。屋根が変化すればまあそりゃ、建物全体の外観は変わるよね。
日本でも複数の屋根が存在するのですが、この場合、それが重要視されていないと捉えたほうが妥当なんじゃないのかなぁ?
そもそも書院造として挙げられている例が、二条城、本願寺銀閣寺(これは書院造の初期様式だと有名ですね、俗称なんですがまあわかりやすいので)、個人の住宅とバラエティに富んでいて、建物それぞれは当然全く違う外観なんだよなあ。
いやまあ、この本においては重要ではないので写真も特に出てこないんですけどね。

えーと、二条城というのは京都に作られた城で、徳川家が作ったもの。
本願寺は今の私だとよく正体がわからないんですが、建築の話だと必ず出てくるよね、本願寺好みであるとかないとかいう表現にさすがに首を傾げてしまったんですが、築地本願寺のコンクリート建築の神殿もどきの外見を思い出してなんとなく納得。
組織に伝わる気質ってありますよね、今度本願寺の本でも読んでこよう…。
要するに個室を区切り、部屋ごとに役目を与える空間演出の考え方なのかなぁ?