「国鉄コンテナのすべて(上」RM LIBRARY-121、吉岡心平

国鉄コンテナのすべて〈上〉 (RM LIBRARY 121)

国鉄コンテナのすべて〈上〉 (RM LIBRARY 121)

 

 

正直なところ今までの本(貨物系の台車部分を読んでたんですが)と比べてちょっと入りにくかったんですが、多分あれですね、途中から企業私有が認められてこの話の中で語られてる「コンテナとしての歴史」が途中で終わってしまってるからでしょうね、冷蔵コンテナに関してはこれはほとんど企業の私有になったって認識していいのかなぁ?
さすがに試作ばっかりが何系統も何系統もあるの変な感じだし、しかし試作のあとそれが企業によって実際に作られたのかどうなのかとかも少し触れて欲しかったなぁ。
でもまあ、この著者さんの持ってる資料の範囲だとそれはわからないんでしょうね、わかってたら多少なりと触れてくれてたと思うしな。
(基本的にコンテナの写真に関しては財産の管理というニュアンスだった、という認識でいいんじゃないかと思います、マニアのために中見せてはくれないだろうし…。)
(というか、大物車や貨物台車に関してのマニア心はわかってるつもりだったんですが、コンテナにも拘るの? と疑ってすみません、白黒写真の「冷凍」の文字が何色かを気にしてたんで本物でした、2代目に色変わったのは青色だそうですww)

作ってるのは富士重工東急車輛がほとんど半分半分くらいなのかなー、冷蔵コンテナのところで一回だけ三菱ってのも見たんですが、あと所有者で運輸省が持ってるっていう変り種もありましたが、なんだかんだと企業私有が多そうな雰囲気だよなぁ。
ただそれだとある意味で小口で単発だとかなりハードルが高くなる気もしないでもないんですよね、多分鉄道貨物シェアが圧倒的だった時には企業私有って効率化手段として最適だったんでしょうが、最盛期って確かやたらと短いので…ちょっと辛いなこの発想。
今になると多少なりと復活すべきなんでしょうが、今の技術どうなってるのかなぁ。