「稲と穀物-農業の将来」図説・日本の産業10、堂脇昭夫

気になったのが水田に植えるというホテイアオイ、これ私が小学校の時にある日いきなり自生してた川から全部持ち去れた挙げ句に「水質浄化になる可能性が」とか言われて今度は実験的栽培してたものだよなぁ(まあ、行政への信頼がかけらもない地域だったんで、そうやってなにか稼いでるんだなと皆で納得してたんですが)(うん小学生が)。
これを飼料として使ってるのは聞いたことがなかったんで頓挫したんでしょうか、この本の刊行が昭和58年だとなぁ、うーん、微妙。
あと、光合成促進剤は「植物の呼吸を止めさせて光合成だけを行わせる」という目的で開発されたものなんですが、現在はその呼吸によって廃棄みたいなことが行われてることがわかったみたいなこと言われてるはずなので、これは完全に失敗したんだろうねw
この時点でなんだか発想が恐ろしい気がしなくもないな、この辺。
光合成の能力が強いC4植物の遺伝子を一般のC3植物に(二酸化炭素の量みたいです、この3とか4とかって)、というのはちょうど2000年の本でも読みましたね。まだ遺伝子組み換え作物という言葉もないようなんですが、トマトとジャガイモの合成植物はちょっと不味いんじゃないかな…あれ。同種だから接木が出来るけど、接木すると毒が出るって有名な組み合わせですよね。
この頃にはまだ危険性が、とも言われてなかったようですが紹介されたものでさすがに引きました、大丈夫だったんだろうか、いや本当に。

 

合成化学肥料はちょっと問題、水田は素晴らしい水田は、と延々と推してるのもなんとなく時代を感じるのですが、焼畑農法も伝統的にやってるものが悪いわけじゃないって言われてるのを聞いてきてたので、あー、いろいろ認識変わってますね。