「もっと知りたい宮城県の歴史」歴史新書、小和田哲男・監修

もっと知りたい宮城県の歴史 (歴史新書)

もっと知りたい宮城県の歴史 (歴史新書)

 

 

うーん、悪くはないんですがどっちかというと「あなたの知らない」のほうが面白かったかな、こっちのほうが細かいところまで踏み込んでくれているのでいいんですがなんとなく全体的に堅いんだよね、内容が。
(しかしページ数が全然違うので、全て2ページに詰め込めば面白くもなるか。)
そういえばこの本で出てきていた野蒜港計画って近代の鉄道関係や金融関係を読んでいるとちょくちょくと登場するのですが、あれま、台風が来て沈んでしまったことが頓挫した理由だったのか…。
まあ、日本みたいな国で大型の台風が来るたびに沈んでいたら技術的な問題だ、と判断されるのはわからないでもないんですが、他の地域で読んでいた資料に台風のことが触れてなかったのはちょっとばかり気になる。
あれです、東北の地から水運を使い、今の銚子港のところに水揚げ予定だったそうです、で、そこをつなぐ予定だった鉄道が総武鉄道みたいな(なので計画だいぶ変わっちゃったらしいんだよね)。
関東側もだけどやっぱりこっちにもだいぶ影響あったみたいだよね。

多賀城はちょっと前から知っていたんですが、ちょくちょく出てきて気になるのが塩竃神社、社格が設定されていない一宮?(奥羽一宮) というのも確かに気になるし、釜とか竃って付いた神社ってそもそも産鉄地にたまにあるやつだよね。
しかしまあ、重要な地域だということはわかるものの、有名人物は伊達政宗終了、みたいな土地だよねつくづく…。いや、関係ある人はいるにはいるんだけど、なんか微妙に本拠地別というか、伊達氏になったら揺らがなかったというか、いいことなんだけどw