「国鉄EF13形-戦時型電機の生涯(上」RM LIBRARY-125、小林正義

国鉄EF13形〈上〉戦時型電機の生涯 (RM LIBRARY 125)

国鉄EF13形〈上〉戦時型電機の生涯 (RM LIBRARY 125)

  • 作者: 小林正義
  • 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
  • 発売日: 2010/01/01
  • メディア: 単行本
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ちょっと間違えて取り寄せてしまったので電気機関車の本を読む前にこの本を読んでしまったんですが、この時期の電気機関車はEFかEDかな? EFの中ではこのEF13形が最後のグループのようなんですが、EDはもう少しあとにも作られているようです。
ていうかそもそも、一つ前のEF12形をぎりぎりまで仕様を削って作られまして。
案の定、不具合が続出したので実際に活躍したのは戦後になってからだったらしいです、この本で挙げられていた戦後の車両不足を支えたというEF58形もEF15形も戦後に作られてたんですが(あくまで車両単位の本なので、周辺事情は直接関わってないと触れられてないんで、自分で検索したんだけどね)、EF13形の不具合なんかも織り込んでたんじゃないのかなぁ、ある意味で不具合出るほどに削るって特殊な時期でもないと経験あんまりないように思うんですが、それはそれで有用なデータって気もする。
まあ実際に使う時点では更新を重ね前の仕様に近付けていきまして、車両の鋼体の1cmも削ったものも(戦時車両が時々ぼこぼこしてるのってそれでかw)、最終的には暖房を積み込むことになったEF58形の箱型の車体を貰ったんだとか。
てか、凸の形から今の電車みたいな箱型って結構大きな変化だよなぁこれ。
そういや全31両ってだいぶ半端な数だなと思ったんですが、35両の予定が作ってる最中に片割れの車両メーカーが戦災で燃えたせいか。
EF58形もなんだか31両だったらしいんですがこちらもなんか事情あったのかな?
(まあこれはあくまで戦後の作成なので、途中で要求性能不足で形式変えたのかも。)

 

車両そのものが特に派手とか面白いわけでもないんですが、まあ面白い生涯送ってるよなー、なんかたまに戦時中の車両ってこういう仇花みたいな存在っているよね。