「完訳フロイス日本史(4」秀吉の天下統一と高山右近の追放―豊臣秀吉編1、ルイス・フロイス

織田信長篇までが3巻で終了して、再編成されているので若干の時代の前後がありつつ(信長の章の中に普通に秀吉出てきてたけどね、当たり前だけど)、ここからが豊臣秀吉篇だったのですが、んー、なんか織田信長に対しての評価は多少どうかな、と思う部分があっても普通に参考になったし、少なくとも終始一貫同じなんですが秀吉への言及があんまりがんごん変化するのでちょっと信用していいのかどうかがわかりにくいなあ。
ただ、秀吉って確かになんか妙な裁断下すみたいなことがちょいちょいあったってのは他でも聞くことがあるしなぁ、そういうのに接したあとで評価がガタ減りするみたいなところまではわからんでもないかも。
機嫌がいいと鷹揚みたいなんだけど、浮き沈みが激しいというか。
信長もわりと気分屋ではあるし、時には勘違いからの処罰みたいなこともあったようなんですが、これはわりと周囲が止めていた節もあったし…。
なんというか秀吉に関しては歳を取るに従ってだんだんそういう気質が表れて来たのかそう振る舞うようになったのか、あんまり止められる人がいなかったのかな、フロイスさんってのがバイアス掛かりやすい人ではあるものの、当時の日本で自国の言葉で書き記しているものなので、まあある程度の当時の日本の資料とは別角度を期待したいところではありますね、あと、秀次のやたらと高評価のところとねねさんを掛け値なしに褒めちぎっていたところもどうなのかなぁ。
実際に会ったこともあるのかな? と思わせる書き振りのわりに明言まではしてなかったのでちょっと謎な感じ。
 
ところでこっからあと、キリスト教ってどうなってくんだっけか。