「京・鎌倉 ふたつの王権」全集日本の歴史6、本郷恵子

この本はだいぶ面白かったのでシリーズの1巻めも予約してみたんですが、どうかな、五味文彦さんが編集や監督に関わってる本はとりあえずチェックはするんですよね、全体的に面白い傾向があるので、えーと、ここだと5巻ですね、院政よりもちょっと前ってことになるのかな、だいたい6巻が院政鎌倉時代辺りが該当なんですが。
で、7巻が室町時代だよね、1巻が面白くなくても5巻と7巻は読む予定です。
 
ざっくり言うと前から存じ上げてる著者さんなんですが、正直庶民本はそんなに面白くはないんだよなー、多分専門そこだと思うんですが。
前にも九条兼実とその周囲に関わる記述を読んだことがあるのですが、ご当人がお好きだと言ってるわけではなく、若干「真面目すぎて面白味がない」って明言してるんですがそれにしては結構愛情籠ってる気もするなぁ。
というか九条兼実って、源頼朝がまず好きですよね、少し前に鎌倉本かなにかで乱の時にけしてルールを曲げることに了承しなかった人物として出てきてその後、交渉相手は九条兼実で、と明記されていたのを見たことがあるのですが。
親族との結婚や、その後鎌倉将軍として血縁が立てられていたのも見たことがあったんですが、他にもいろんな関係があったんだね、ということがこの本で。
なんというか朝廷は信じない、九条兼実なら信じるって態度のようで、なかなか興味深いw それが面白味がないほどに生真面目な男ってのもなんか悪くないなぁ。
中世はその歴史資料のなさから庶民史寄りになることが多いのですが、日記はあるんだけどもなんか微妙に欠けてるっぽいしなぁ、おかげでだいぶ難しい内容になるものの、基本的に本は面白いよね、そして気付いたら私、本の内容は九条兼実にしか触れてないな。