「日本銀行」吉野俊彦

日銀さん(え)は日本の中央銀行。
中央銀行というと「銀行の銀行」「お金の発行機関」というのがあれですね、思い浮かびますね。あと、金融市場によっこいしょと出掛けていくみたいなこともしてるようです。
てゆーかこの本、1963年に出てすでにかなり昔に絶版してる上に、まあそれはいいことなんですが、大戦前に日銀に入られた方でかなり当事者、いくつかの大蔵大臣or日銀総裁の暗殺事件を語っておられる部分があるんですが(というか出版の一代前の日銀総裁を順番に紹介してる章)、筆は押えておられるんですが感情が滲んでおられました。


このタイトルでその後本が出てないのはちょっと寂しいですね。。。
実際、あまり状況が変わってなくてこの本でかなりの部分が用が足りてしまう部分がもっと寂しいです。そしてなんと、現在の≪日本銀行法≫は戦前ナチスの御用達銀行の法律が元になって改正されたまんまだそーです。
(この後、1997年に改正されていたことが判明、すみませんw)
虐殺が金融に関係するかはともかく、独裁政権なのは否定出来ないと思うんですが。
まあ意外と融通利くもんだな、、、と感心するというのもありな気がしますが。
私は知らなかったんですが、最初から“中央銀行”として設立される場合と、そうでなく徐々に機能が備わってくる場合とがあるようなんですが、日銀さん(何故さん付け)はその中間と言ってもいいのかなー。日銀自体は中央銀行として作られましたが、そもそもが民間銀行にすでに存在していた紙幣(まだ仮紙幣ってところだね、それぞれの銀行の金所有の範囲内で発酵)の発券機能を取りまとめる目的だったので、最初は発券機能すらなく。
なんでも、ちょっとずつ他の銀行の兌換紙幣を回収する形でスタートしたのだとか。