2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「図説 地図とあらすじでわかる! 最澄と比叡山」池田宗讓・監修

ところで私、最澄さんと空海さんの時期をあんまりきちんと把握してなかったんですが、平安京を作った桓武天皇と同時代、ということでわかりました、むしろ比叡山延暦寺って平安京と平行して作っていた認識のほうが無難だし、空海さんに預けられた東寺は平安…

「寺社勢力-もう一つの中世社会」黒田俊雄

ここ最近かなりごてごて立て込んで仏教関係の本を読んでいたので若干本ごとで触れていた触れていないの記憶が怪しくなっている部分があるにはあるんですが、この本は中世史やるんなら一度は読んでおいて損がないんじゃないかしら。逆に宗教史という意味だと…

「黴」徳田秋声

友人が読んでいたのでちょっと興味を覚えて、【青空文庫】にも収録があったのかな? まあ、あれはあんまり長いものを読むには向いていないので岩波文庫版で借りてきまして、なんかこう、私小説とも別の独特の癖があるなー、という雑感。要するに仮名とはなっ…

『権力の館を考える '16』#10「関西の館(1 大阪城天守閣と旧第四師団司令部庁舎」

この講義で語られていたのはえーと、一時東京を抜くほどの人口になった大阪に公園を作りたい、が土地がない、大阪城がいいんじゃね? いや待て、あれを持ってるのは陸軍だから無理なんじゃないのか、ということになりまして。まず陸軍に、おたくの宿舎を建て…

「「街道」で読み解く日本史の謎」安藤優一郎

前から何度か読んだことのある著者さんなんですが、庶民史寄りの人だよね多分(世田谷代官とあと小石川療養所の本を読みました)、で、正直街道の本は結構読んでいるんですがそういう本と比べて街道メインではない気はするかな。個人的には経済や統治などに…

「足利義政と東山文化」読みなおす日本史、河合正治

一度、同じ内容のものを読んだことがあるのを読み終わるまで気付かなかった時点でだいぶ不覚だったんですが(私が読んだのは清水新書、だったかな?)、要するにこれ、「応仁の乱」前後の情報がかつてだいぶ混乱していて、最近ようやく整理され始めて来たと…

『日本の美術69 初期水墨画』金沢弘・編

前にも確か…日蓮宗だったかな? 日蓮宗本願寺派の本を読んでいた時に祖となる僧侶の(師匠を必ず持っているので系譜でつながっていく)絵を連ねて描いて行く、という習慣が紹介されていたのですが、ここで禅宗で紹介されていたのも多分それと似たようなとこ…